オガオガワールド

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阿蘇栃木地区の風習「お籠り」

920日の出来事
 
930日に南阿蘇・長陽の温泉センターウィナスで開催する温泉名人会の案内を近隣の温泉旅館にご案内しての帰り道
小山旅館方面から長陽に抜ける道を見つけ車で走っていると
小さなお宮さんを見つけた
 
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石段を登っていくと
お堂の中で地元の方らしき人たちが
寄合をやっている様子
参拝を済まして帰ろうとすると中からお招きいただいた
 
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遠慮なく中に入らせてもらうと
「お籠り」神事の初日
おこもりとは 天満宮の神様 菅原道真公が出雲にお出かけになっている
1週間を村の人々でお守りしているとのこと
各家から料理やお神酒を持ち寄ってお昼から夜まで
7地区の人々が曜日ごとに入れ替わり
食事をしながら語らいお宮を守る
 
○○さん 元気にしとったね?
旦那さんはどぎゃんしとると
仕事は終わったね?
車は置いてきたとだろ 飲みなっせ
 
 温かい村の衆の会話が飛び交う
 
 
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煮物、から揚げ、お漬物、おこわ、おはぎ
車での途中だったので
お茶碗にご飯を装っていただいた
 
お酒の代わりとのこと
 
 
最近近隣の付き合いが疎遠になったと感じる
私にとってとてもとても温かいものに感じた
それでも若い人たちは地元に少ないので
お年寄り中心の「お籠り」だそうだ
 
1週間やっとるからまた来なっせ
あしたは私の番だけん おれがおるけんね
 
私も仕事があるのでちょっと・・
でも おごちそうになったお礼に お神酒をもって
また数日後に伺うことに心の中で決めて
お礼を言ってその場を後にした
 
自分の家がある地区のコンビニのご主人に
その話をしたところ
昼だけのようだが同じように「お籠り」の習慣があるとのこと
阿蘇は神話に彩られた温かい土地であることを
改めて深く感じた1日だった
 
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