阿蘇栃木地区の風習「お籠り」
9月20日の出来事
小山旅館方面から長陽に抜ける道を見つけ車で走っていると
小さなお宮さんを見つけた
お堂の中で地元の方らしき人たちが
寄合をやっている様子
参拝を済まして帰ろうとすると中からお招きいただいた
遠慮なく中に入らせてもらうと
「お籠り」神事の初日
1週間を村の人々でお守りしているとのこと
各家から料理やお神酒を持ち寄ってお昼から夜まで
7地区の人々が曜日ごとに入れ替わり
食事をしながら語らいお宮を守る
○○さん 元気にしとったね?
旦那さんはどぎゃんしとると
仕事は終わったね?
車は置いてきたとだろ 飲みなっせ
温かい村の衆の会話が飛び交う
煮物、から揚げ、お漬物、おこわ、おはぎ
車での途中だったので
お茶碗にご飯を装っていただいた
お酒の代わりとのこと
最近近隣の付き合いが疎遠になったと感じる
私にとってとてもとても温かいものに感じた
それでも若い人たちは地元に少ないので
お年寄り中心の「お籠り」だそうだ
1週間やっとるからまた来なっせ
あしたは私の番だけん おれがおるけんね
私も仕事があるのでちょっと・・
でも おごちそうになったお礼に お神酒をもって
また数日後に伺うことに心の中で決めて
お礼を言ってその場を後にした
自分の家がある地区のコンビニのご主人に
その話をしたところ
昼だけのようだが同じように「お籠り」の習慣があるとのこと
阿蘇は神話に彩られた温かい土地であることを
改めて深く感じた1日だった