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五木博之著「林住期」

「りんじゅうき」は、臨終期ではなく、林住期。

古代インドでは、四住期という考え方があり
「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」というらしい。
人生を100年とすると、50歳から75歳までを林住期とすると五木氏は述べている。

人生100年?そんなに長生きできるのか?
2012年、100歳以上は5万人を超えた。
平均寿命が男性79歳、女性85歳。
決して100歳は到達不可能な歳ではない。

50歳、
一昔前までは、50歳が平均寿命だった。第2次世界大戦の時は、40歳代。
50歳を過ぎた自分は、つい最近まで、
2度目の人生、いつ死んでも悔いはないなんて言っていた。

五木氏は、
「学生期」「家住期」は「林住期」のための準備期間と言う。
50歳からが本番、
初老、オジン~老人のこの時が、本番とは嬉しい

死は、前からは来ない、後ろからポンと肩をたたくようなもの
吉田兼好がそう言ったと。
死なない人はいない。誰も死の向こう側を知らない。

この本の中で、
咳が止まらない女性が、訪ね回った医療機関では原因が分からない。
民間療法を試してもだめ。
五木氏が気付いた。
「口で息をしていませんか。」
息をするのに使うのは鼻。口は物を食べるもの、しゃべるために使うもの
息をするためものではない。
彼女は最初、鼻で息をするのに戸惑ったらしいが、慣れてきたらなんと咳が止まったらしい。

医者も見逃す、「あたりまえ」のこと。

青春時代に「青春の門」を読んで感動したが、
50を過ぎて、また五木節に感動させられた。